東京すくわくプログラム活動報告 すみれ1歳児

アルバム

『光と影』というテーマを掲げ、「とうきょう すくわくプログラム」に遊びの中で取り組んでいます。

園庭のたくさんの樹木や固定遊具、夏場に使っていた日よけシェードの下にできる影など、子どもたちは遊びながら様々な影や陽の光、風による影の動きや形の変化などに気がつき、興味を持ちはじめました。

 

そして「さっきはここにあったのに、あっちにある。」、「今日は(影が)無いね。」などと、午前と午後で影の出来る場所が違う、昨日と今日で違うという事にも気付いていきました。

そこから『太陽が出ると影ができる』という現象に気がつきました。すると影を見つけると空を見上げて「おひさま、いたね。」と言ったり、逆に日向や形の影ができない日には空を見渡しながら「おひさま、いないね。」と言ったりします。

大人にとっては当たり前の現象も、子どもたちには初めての発見や初めての気付き。驚きや感動の連続で、喜んで友だちや保育士に何度も知らせています。その嬉しそうな表情が保育者もとても嬉しく、共感することを楽しみながら遊んでいます。

そこで手作り玩具を用意しました。

「スティックライト」

 「色カード」 「棒付き色カード」

  

玩具を使って光や影、様々な色の光の影などを作り出し、遊びながら探求しています。

時には散歩に出かけ、園外の様々な場所で光遊びの探索へ。

「地蔵院」池にできる影も発見。

    

地蔵院のお寺の隙間を覗いてみたら、光の影がくっきりと。

保育者は一緒に遊びながら「どこにうつるかな?」と綺麗に色付きそうな箇所を一緒に探したり、さりげなくヒントを与えてみたりしますが、この場所はなかなか大人は思いつきませんでした。

子どもたちの視線ならではの発見で、知らせてもらった大人まで大興奮でした。

「畑中神社」

薄グレーの岩の上が、綺麗に発色することを発見。「見て―!」と友だちを呼びに行き再び戻ってくると、雲が動いて岩場が影ってしまいました。

「あれー?さっきは光ったのに。」と言いながらすぐに空を見上げる子どもたち。『おひさま』をすぐに確認したのですね。

諦めかけた時、再び陽が差すと先程のように光の影がくっきり映り「やったー!」と喜んでいました。

        

「園庭」

   

昼寝起き、すみれの部屋には西日が入ります。その光を使った遊びや発見も紹介します。

          

嬉しい発見は、友だちだけでなく大好きな絵本のしまうまにも教えたくなりますね。

   

ライトテーブルを使った光遊びも楽しんでいます。大人はつい、綺麗に発色しやすい物を用意したくなりますが、子どもたちは「これは?これは?」と身近にある物を確かめるように、置いていきます。「光らないね、変わらないね。」など一つひとつの発見を遊びの中で感じ取っています。

ライトテーブルの光遊びも面白いですが、自然の光からなる「光の影」の発見も面白いです。置き方や時間帯によって角度や見え方が変化。ペットボトルの底をマットに付けながら前後左右に傾けてみると、光の影が伸びたり縮んだり、モヤモヤっとしたりします。

窓に貼った星が、顔に映し出され「おでこがお星さま!」と交代に顔を見合わせ大興奮。写真を撮る時には目元に映し出され「こんどは目だ!面白い。」と盛り上がっていました。

 

子どもの視点ならではの発見が大人の保育者にも新な発見となることが多々あり、子どもたちはもちろんですが、保育者も一緒に楽しく「すくわくプログラム」の活動(遊び)に取り組んでいます。